- 診察やセカンドオピニオンを希望したいのですが?
紹介状(診療情報提供書)、検査結果(検査データ、フィルム等)、保険証をご用意の上ご相談ください。
がんと診断される根拠となった資料があれば診察がスムーズに進みます。
所定の書類がそろっていれば、電話相談や、ご家族・ご親戚による診療相談が可能な各診療施設もありますので、詳しくは各治療施設にご相談ください。
費用はいくらぐらいになりますか?
公的医療保険の適応かどうかなどでご負担される金額は異なります。詳細はこちらのページをご覧ください。
- どんな人でも陽子線がん治療を受けることができますか?
原則的に、がんの告知を受けていること、広範な転移がないこと、過去に放射線治療をうけていないことが必要です。
ただし、転移があっても、過去に放射線治療を受けていても、場合によっては治療対象となる可能性があります。また、年齢制限などがある場合があります。
- どんながんが治療の対象となっていますか?
局所に限定されているがんや、従来の方法では治療が難しいがんが対象となっています。
陽子線はX線による治療と比較して正常な組織への線量を減らすことができますので、従来の放射線では治療が難しいケースにも適用できる可能性があります。また、手術のできない患者も対象となる場合もあります。
しかし、病気の広がりを画像で捉えられないようなもの、血液のがんなどには向きません。
治療に伴う痛みや副作用はありますか?[副作用について]
陽子線はX線よりも正常な組織への線量を減らすことができることに加え、高清会陽子線治療センターでは、治療室内に設置したインルームCT装置による高精度な位置照合システムを用いています。そのため、従来の放射線治療に比べ、副作用が軽くなることが期待できます。しかしながら、がん病巣の部位や大きさ、放射線の量などによって副作用の症状や程度は異なり、個人差もあります。このようなことをふまえ、治療を始める前に期待できる治療効果、起こりうる可能性のある副作用や対処法などについて医師や看護師と十分に話し合い、理解したうえで治療を受けるかを決定します。
治療期間はどのくらいですか?
1日1回、週3~5日、合計40回以内で完了します。
1回の照射時間は1~5分程度ですが、位置合わせなどがありますので、1日の治療時間は20~40分程度です。治療期間は治療部位、治療計画などによって異なります。
治療は通院ですか、入院ですか?
通院でも治療できます。検査や治療スケジュールや患者様の体調によっては入院が必要な場合もあります。
陽子線がん治療は体に負担の少ない治療法ですので、通院でも治療できます。
ただし、治療前の検査や治療準備、治療スケジュール、患者様の体調、治療施設の状況や担当医師の判断などによって、入院が必要となる場合もあります。
陽子線治療が始まってからの食事などの注意点はありますか?
基本的に食事制限、水分制限はありませんが、できるだけ刺激物、消化の悪いものなどを避け、栄養のあるものを摂取してください。ただし、腹部を照射する場合で消化管などに接近している場合に食事制限の必要な場合があります。
陽子線治療を受けたあと周囲の人、家族、子供などに放射能などの影響はありませんか?
体外から照射された陽子線は、目的臓器に衝突すると瞬時にエネルギーを失い消えてしまいますので、それが体外に放射されることはありません。照射直後にごくわずか(影響のない非常に小さな数値)体内に放射能が生まれることがありますが、その多くは短半減期であり周囲の人や物に対して影響を及ぼすことはありません。
照射をすると髪の毛は抜けますか?
頭部に陽子線治療をした場合は、照射した部位に脱毛がおきる可能性はありますが、その他の場所に放射線治療を行う場合は放射線の影響で髪の毛が抜けることはありません。