適応症例

下記の疾患が保険診療として認可

分類主な疾患適応条件
頭頸部腫瘍口腔・咽喉頭の扁平上皮癌以外
泌尿器科腫瘍前立腺癌限局性および局所進行性、転移を有しない                    
骨軟部腫瘍   脊索腫、軟骨肉腫
骨肉腫
その他の稀な骨軟部肉腫
手術による根治的な治療が困難 
小児腫瘍固形悪性腫瘍限局性

下記の疾患が先進医療として認可

分類主な疾患適応条件
脳脊髄腫瘍各組織型手術が困難または手術後残存
頭頸部腫瘍扁平上皮癌咽頭癌・口腔原発
肺・縦隔腫瘍限局性肺癌
進行肺癌
手術ができない、または手術拒否。非小細胞肺癌
臨床病期Ⅱ-Ⅲ期。非小細胞肺癌
消化管腫瘍食道癌
局所再発性直腸癌
臨床病期Ⅰ-Ⅲ期
切除困難
肝胆膵腫瘍肝細胞癌
肝内胆管癌・胆道癌
局所進行膵がん
限局性肝細胞癌
切除不能または再発性
切除不能または局所再発
泌尿器科腫瘍腎がん
胱がん
精巣腫瘍
切除不能な原発性腎がん、限局性
臨床病期Ⅱ-Ⅲ期
臨床病期Ⅰ-ⅡB期。傍大動脈・患側総腸骨動脈領域への照射が必要
婦人科腫瘍局所進行子宮頸・体癌腹部・骨盤照射が必要
転移性腫瘍転移性肺・肝腫瘍
転移性リンパ節腫瘍
1臓器のみの転移で少数(1-3個)
少数個の転移

治療回数と治療期間

陽子線がん治療は1日1回、週3~5回、合計40回以内、従来の放射線治療よりも少ない治療回数で完了する場合もあります。1回の治療時間は、位置決めなどを合わせて約20~40分、実照射時間は約1~5分です。

副作用について

陽子線はX線よりも正常な組織への線量を減らすことができることに加え、高清会陽子線治療センターでは、治療室内に設置したインルームCT装置による高精度な位置照合システムを用いています。そのため、従来の放射線治療に比べ、副作用が軽くなることが期待できます。しかしながら、がん病巣の部位や大きさ、放射線の量などによって副作用の症状や程度は異なり、個人差もあります。このようなことをふまえ、治療を始める前に期待できる治療効果、起こりうる可能性のある副作用や対処法などについて医師や看護師と十分に話し合い、理解したうえで治療を受けるかを決定します。

適用対象外になる場合

遠隔転移がある場合

領域リンパ節転移を除く遠隔転移がある場合、基本的に陽子線治療を行うことはできません。
領域リンパ節転移でも広がりによっては陽子線治療の適応とならない場合があります。

過去に同じ部位に放射線治療を受けている場合

かつて放射線治療をうけたことがあるところに重ねて陽子線を照射した場合、どのような副作用が起こるのかは、今のところまだわかっていません。

腹部の消化管がんの多く、治療法が他で確立されている場合

胃がん、大腸がん、乳がん、卵巣がんなど